Case対応事例
預貯金約 4,000万円を見つけ出したケース(埋もれたままの遺産を見つけたケース)
『何も無いと思っていたので,本当に驚きました』
30年以上会ってなかった方の相続人になった方からのご依頼
ご依頼者の方から,『30年以上会っていなかった方が亡くなり,どうやら私が相続人の立場にあるようなのです。何も遺産は無いとは思うのですが,一応お調べ頂けないでしょうか?』というご相談がありました。
私は,何か手がかりになるような資料をお持ち頂くようお願いしました。亡くなられた方の家は,ゴミ屋敷状態であったようで,依頼者の方は頑張って掃除し,ボロボロの資料をいくつかお持ち頂けました。
遺産の調査・探索の開始
ご依頼者の方からお預かりした資料を基に,多数の金融機関,保険会社,退職されるまで加入されてた○○労組退職者の会,○○共済生協,○○扶助部等,20近い組織に,委任状や相続関係を説明する資料を添付し調査の依頼を行いました。
複数の預金口座を発見
金融機関の回答には私も驚きました。
普通預金が複数出てき,2,900万円入った口座や270万円入った口座が見つかりました。
亡くなられた方は身よりもおらず,遺産になる財産を誰も把握していなかったため調査により初めて身内の方が知ることとなったのです。
保険金の請求・返戻金
複数の生命保険についても,何も手続きがされてなかったため,私が手続きを行いました。
この手続きによっても,生命保険金500万円,解約返戻金40万円などが支払われました。
13年間放置されていた定期預金の発見(亡くなられた方の親の定期がそのまま放置)
亡くなられた方のご両親の口座についても調査を行いました。
すると,13年間放置されたままの300万円の定期預金が見つかりました。
亡くなられた方の親の遺産も,今回の依頼者の方が相続する事になるため,私は手続きを行いました。
退職した企業内組織からの支払
亡くなられた方は,退職した企業内の組織に属しておられ,その組織から支払われるべきお金を受け取っていないままでした。
私は,当該組織と連絡を取り調査依頼を行ったところ,受け取るべきお金が230万円存在するという報告を受け,これも手続きを行い支払を受けました。
埋もれたままの遺産がある可能性
上記のように,誰も知らない多額の遺産が発見されたわけです。
もし,ご依頼者の方が『何も遺産は無いだろう』で終わらせていたらこの4,000万円は取得できなかったわけです。
国は,長期休眠状態の預金について,没収する法律『休眠預金等活用法』を成立させています。これは,長期間動きのない口座について,国が没収し,公益目的のために利用するという内容の法律です。
どうせ何もないだろうから探さなくてよい,と考えるのはちょっと待った方がよいと強く思った事案でした。
司法書士と弁護士だけは,遺産を含む財産を管理する権限が「法令上」認められています。
(業務権限の根拠規定 司法書士法第29条,同施行規則第31条)
遺産が何か有るかも知れないが,探し方が分からない,時間が無くて動けないなどの場合は,代わって調査・支払手続等のご依頼をお受けしております。