Case対応事例
親族から年金を守るために成年後見を申立てたケース
『施設利用料,医療費の支払いを確保』
『年金の入金があると,その日のうちにご家族が全額引出してしまうため,施設利用料や医療費の支払いをしてもらえません。』
上記のような状況で困っている施設と,以前からこの件に関与されていた地域包括支援センターの方からご連絡を頂きました。
このように,認知症となった方のご親族が通帳を管理するといって預かり,自分たちの生活費に充てているケースは一定程度あります。
しかし,預金の少ない方が認知症となった場合,生活費としては年金の存在が大きいため,上記のように親族に年金を引出されてしまうと,入所している施設や病院など本人の生活で必要な出費をまかなうことができなくなるため,親族以外の外部(施設・病院)から声が上がることがあります。
そこで,施設において,私や施設担当者,地域包括支援センター担当者,社会福祉課担当者などが集まり,そこにご親族に来ていただき説得し,成年後見の申立人となっていただきました。約2か月後には成年後見人選任の審判が出ました。
現在では,施設利用料も問題なく支払われいるとのご連絡を受けました。